e^{-x}は急減少関数でないが、e^{-x^2}は急減少関数であることの証明
簡単のために
急減少関数
急減少関数とは、無限遠方での減衰が非常に早い関数のことです。今回は急減少関数の定義として次のものを採用します。
任意の
をみたす関数を急減少関数といいます。他にも同値な定義はありますが、ここでは言及しないことにします。
e^{-x}が急減少関数でないことの証明
e^{-x}が急減少関数でないことを証明してみようと思います。
落ち着いて考えてみましょう。

明らかにマイナス方向では減衰してません。実際、
となるので、急減少関数ではありませんね。証明は終了です。
e^{-x^2}が急減少関数であることの証明
続いて、
となります。ロピタルの定理を繰り返し使いました。これで証明は終了です。
ついでに

どうでしょうか。
コメント
コメント一覧 (2件)
最後の式の分母はe^{x^2}?
訂正させていただきました。ありがとうございます。