この記事では条件付き裾野期待値の計算方法をわかりやすく解説します。
条件付き裾野期待値(Conditional Tail Expectation)と言っているのは、確率変数
この積分のことです。
文献によってはこの期待値のことを、
結論を先にかくと、
命題:CTP, 条件付き裾野期待値
となります。
条件付き期待値の定義から
とかけます。
最初に分子に着目しましょう。定義から、
です。
を計算すればいいんですが、素朴にやろうとすると詰みます。天下り的ですが、
と変形することにします(必ずしもこの分解は必要ないのですが、結局あとで楽になるのでこうします)。
で、右辺の2nd termは
なので、1st termである
と変形します。
と表記することにすると、重積分に直して
となります。ここで、最初は逐次積分を
となることがわかる(素敵)。
となります。
つまり、
であるので、
となります。
おまけですが、生存関数で書き直すと、
となります。
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